ただいま制作進行中の《潜在自然植生》の森のカタログは、丹沢に潜在自然植生の森を作ろうとするビジネスには欠かせないツールの一つとして以前からどうしても完成させたかった構想でもあります。このカタログを読んでもらいたい対象は一般の顧客の皆様。なので、この備忘録=メモも、基本的なところから起稿しているつもりです。第3回目では、宮脇さんの著作の中から『森の力—植物生態学者の理論と実践』(講談社現代新書 2013年)を参考に、日本の気候・風土から説いた日本の森の特長と今日の現状を報告すると共に、その課題についてまとめてみます。
《潜在自然植生》の森の現状報告
日本列島は東北や北海道、標高の高い山地を除いて常緑広葉樹のシイノキ・タブノキ・カシ類を主木とする照葉樹林帯=ヤブツバキクラス域が占めていると言われています。
(この稿未完)