森の発見– category –
-
森の発見
森林・林業白書と百年の計
林野庁の《森林・林業白書》2015年度版が公表されました。主に日本の林業の行く末を案じながら森林保全の現状とその施策を総合的に論じたものになっています。私の関心は樹木の成熟を50〜100年とすると、日本の森林政策50年の計、100年後の姿をこの《森林... -
森の発見
原始自然保存区ができればいい
《日本の名随筆》というシリーズ名の本があります。今から30年ほど前の1980年代中頃から、作品社というお堅い出版社によって刊行され続け、現在では200巻を超えるほどの寿命の長い刊行物になっています。タイトルには一巻ごとに『花』や『命』などといった... -
森の発見
《潜在自然植生の森》が持つ事業優位性
先月の備忘録は《木を植える!》事業計画をその類の本を参考にしながら、5回にわたって文字通り妄想を逞しくしながら、事業プラン書き方の習得に集中してきました。これまでやってきたことを概観すると以下のようになります。 上の5つの妄想の中でも特に... -
森の発見
気候変動と森林保全という大きな物語を考える
《池上彰と考える〜気候変動と森林保全〜》というタイトルの講演&パネルディスカッションに行ってきました。近頃《森林》という単語を見たり聞いたりすると、たちまちこの老体が反応するようになりました。大変困ったものですが、まだ少しばかりの反射神... -
森の発見
神奈川県の森林面積と森林資源
今回の備忘録は、神奈川県民の一人として神奈川の森林のことを教科書的に知識として頭の中に入れておくことも決して無駄ではないと思い、県のパンフレット《神奈川県の森林・林業》から該当する箇所を模写しながら、その全体像を把握しておこうとするもの... -
森の発見
林業と樹の文化
前回の備忘録《潜在自然植生と人工林(仮)》では素人ながらも林業のことまで口出ししてしまいました。今の日本の林業が直面している状況は複雑で深刻な問題のように思われ、私のような素朴な森の保全論者にはとても太刀打ちできるようなレベルではない!... -
森の発見
大山寺の鎮守の森
今から40年ほどになる1970年代に、宮脇昭さんが神奈川県下199の社寺林の植生を調べたことがあります。これらの中から《鎮守の森》としての生態系が維持されていると認められた40の社寺林について、詳しい報告が挙げられました。 ※上記の宮脇さんの報告書に... -
森の発見
公園の樹木名を推理してみる(2/2)
前回に続いて《公園の樹木名を推理してみる》その2を試みてみました。今回は主に亜高木や低木を狙っての観察になります。そこですぐに見つかったのが、ツバキの木々。 写真右のbは樹のプレートに《タチカンツバキ》とありましたが、おそらくカンツバキの仲... -
森の発見
公園の樹木名を推理してみる
これまで主に常緑広葉樹とそれらを取り巻く樹木について繰り返し記述することで、なるべく頭の中に樹木名だけでもストックしておこうと試みてきました。これが第一段階だとすると(残された時間はあまりないのですが)次のステップでは実際の樹木を観察し... -
森の発見
教えて!雌雄異株の植樹法
備忘録june29,2015《健全な常緑広葉樹林のカタチ》のなかで、宮脇さんが多層群落の樹木で構成される理想的なシイ・シダ林を紹介した『いのちの森を生む』(日本放送協会 2006年 p59)の該当ページにあるイラスト(模式図)を模写し、掲出しました。マント...