潜在自然植生が育つ10年の森を観る
三浦半島のちょうど中頃にある湘南国際村(神奈川県横須賀市)の《めぐりの森》については、この備忘録で何度も話題にして来ましたが、今回はこの地で毎年少しづつ苗木を十年間にわたって植え続けることで、潜在自然植生=常緑広葉樹の《...
三浦半島のちょうど中頃にある湘南国際村(神奈川県横須賀市)の《めぐりの森》については、この備忘録で何度も話題にして来ましたが、今回はこの地で毎年少しづつ苗木を十年間にわたって植え続けることで、潜在自然植生=常緑広葉樹の《...
これは今年の初めに、ある森づくりをされている方に宛てた手紙の一部です。手紙の主題は《潜在自然植生》に基づいたふるさとの森づくりを応援してくれるような時代の風がようやく吹き始めたようですね、というものでした。 (註釈)この...
今、日本の森を覆いつくそうとしている人工林や雑木林の荒廃から、何とかして森の自然を再生したいと思い、その手法の一つとして宮脇昭さんが薦める《潜在自然植生》の理論と実践を究めようとするのが、この備忘録の唯一のテーマですが、...
これは決して報(酬)われないが、いったいそれがどうしたと言うんだ? 丹沢山系に拡がる森の疲弊の様子を見聞きしたことを契機に、これまでいろいろと錯誤の末、樹林の再生手法の一つとして《潜在自然植生》としての常緑広葉樹の可能性...
前回の備忘録《森の保存と森の保全を比べてみる》を改めて読み返してみると、イントロは沖ノ島という個別具体的な自然についてだったこともあり、文章にも安定感があったのが、そのうち次第にテーマが大きく抽象的になってしまい、未だに...
沖ノ島の森は、ヒトを拒んだことで 1,000年以上の間、今日まで自然のままに《保存》されてきた。 先日この備忘録で取り上げた《世界遺産沖ノ島の潜在自然植生》は、沖ノ島が「神が宿る島」として昔から一般の人の立ち入りが禁じら...
今年の正月に運よく手に入れることができた、40年ほど前の1976年神奈川県刊行の《神奈川県の潜在自然植生》(非売品)を長期シリーズで紹介しています。前回はこの植生の基本的な概念について、その詳細を見てきましたが、今回はい...
場所は、埼玉県秩父市吉田太田部楢尾の地名を持つ山奥の村。そこで、これまで耕してきた山の斜面に作った段々畑を一つ一つ閉じて替わりに花木の苗木を植え育てながら、自分たちの畑を森に、自然に還してあげようとしている年老いた夫婦を...
宮脇昭さん編纂による神奈川県の植生の詳細を記録した幻の?貴重な名著《神奈川県の潜在自然植生》が世に出たのは、今からちょうど40年前の1976年のことですが、宮脇さんが県下の植生調査に動き始めたのが、更に時を遡っての196...