2014年9月– date –
-
丹沢の病い9/10=河川工事の影響による水生生物層の衰退
河川工事が水生生物に及ぼす影響について(当然の指摘として)、丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)では次のように言っています。 堰堤の建設, 沢を横切る林道の建設の影響で、 沢水を泥が濁すことがあり、 カジカガエルなどの卵や幼生の死滅の原因と... -
丹沢の多層群落
これまで名前が出て来た丹沢の高木・亜高木・低木・草本をここにまとめてみました。今後も新たにわかり次第樹木名を追加する他、それぞれの写真などの掲載も考えており、目標は(いつになるやら未定ですが)丹沢植生図鑑の完成にあります。 ◎高木 アカガシ... -
丹沢の植生は30タイプ(1.自然植生)
丹沢の植生について丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)は、丹沢の東と西の任意の区域(モニタリングエリア)を設け調べることで、全体で3oの群集・群落の分布を明らかにしています。 まず、基本的な植生を大きく3タイプに分類。 自然植生 代償植生 植... -
丹沢の病い8/10=水質の汚染
【】 丹沢の病いシリーズの8回目ですが、今回は個人的にも関心が高い《丹沢の水》について。 随分前のことですが、富士山の伏流水に大腸菌が含まれていることがニュースに取り上げられたことがあります。それまでは、富士山の湧き水は300年ほど昔に降った... -
丹沢の病い7/10=生物相の人為的な撹乱
【】 丹沢の病いシリーズの7回目は丹沢の様々な箇所で露呈するようになった「生物相の人為的な攪乱」について。丹沢大山山系に分布する生物相がヒトの介入によって乱されているという現状を丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)では次のように言っていま... -
森の眺め—峠をガイドするTV番組がある
毎週日曜の夜、5分間のTV番組『峠[TOUGE]』を見るのが楽しみの一つになっています。スポーツカーtoyota86のプロモーションのための番組で、このスポーツカーの赤い、なめらかな車体が毎週、日本全国の峠道をドライブする風景を撮ったものです。とりわけ... -
エコロジカル・デザイン(序2)
丹沢での植樹事業を進めるための見取り図を作る《エコロジカル・デザイン》の今日は二回目です。 前回に続き、事業をスタートする場合の作業スケジュールを作ってみました。 2.植樹事業スケジュール 上図は樹種の選定から植樹までの作業進行表ですが、樹種... -
丹沢の病い6/10=大型動物個体群の孤立
【】 丹沢大山山系に生息する大型動物は丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)によると、これまで幾度となくその深刻な影響を取り上げてきたニホンジカの他にも、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、 イノシシなどが知られています。それも丹沢の全域に分布し... -
ポット苗ができるまで(森の作り方06)
《森の作り方》シリーズではたびたび《ポット苗》について、潜在自然植生の森を作る上での重要なキーワードの一つであることを宮脇昭さんの本をそのまま 代弁するようにして触れてきましたが、今日はもう一度ポット苗にフォーカスし、ポット苗の達人になる... -
エコロジカル・デザイン(序)
今日のタイトルに使ったエコロジカル(ecological:生態学的)という言葉は、かなり狭い意味で、つまり「潜在自然植生という生態学的な脚本にしたがって、それぞれの地域に適した樹種の選択を間違わずに本気で進めれば、森づくりは必ず成功する」(宮脇昭...
12