《森のなかへ》というタイトルが付いた個人的な備忘録の試みは、以前から、その理由もわからずに何となく魅力的な自然の森だと思い幾度も訪れたことがある明治神宮の杜が、実は人の手で作られ、それ以降は人為を加えることなく、自然のままに保存されてきたものであり、その成長・繁茂にいたる今日までのプロセスが《潜在自然植生》の思想や手法と結果的に同じようなものだと気付いたことが、きっかけの一つとなっています。

それほど明治神宮の杜は、私にとって印象的な森の象徴として、何度もこの備忘録のなかに登場することになります。

また、潜在自然植生学びの徒の備忘録というサブタイトルが付いた《森の発見》のページでは、これまで植生について綴ってきたものから、私が森や樹林について知見を新しくした事柄などを、一覧表にしています。
その多くは、今ではめったに見ることがなくなってしまった自然植生を現代に再現しようと各地で試みられている《潜在自然植生》について、あれこれ備忘的に書いたものです。

そして、大急ぎで一言付け加えておきたいことは、
この雑文の集積全体が稚拙なレベルにあることは一旦置くとしても、そのほとんどが未完のままにあること。
その完結は、老後の楽しみに取っておこうと思ってはいるうちに、とっくに老後を通過してしまいそうです。
どうしましょう。

心ある人は、ブナの苗木を植えよ。

かつてtv画面を縦横無尽に駆け抜けた私たちのヒーロー
木枯し紋次郎を演じた中村敦夫さんのエッセイを読むことで
どういう訳か《潜在自然植生》にたどり着いてしまったという、不思議なプロセスを解説しています。

satakeDは《潜在自然植生の森づくり2.0》へ。

私の備忘録にはよくあるタイプの、いわゆる未完もの。
自身の能力を大きく超えた構想は、話しも進ままくなりそのまま挫折してしまう運命にあるようです。

鎮守の森の保存と保全、その歴史と変遷

《潜在自然植生》の提唱者である宮脇昭さんの『鎮守の森』を読むと、
社寺林は昔から人の手が入らない神の森として、そこは自然植生のままに繁茂してきたとありますが、
地域社会の歴史を研究する畔上直樹さんによると、《鎮守の森》のふるさとの森の景観が作られたのは、
意外に新しいそうです。それはどれほど新しいのか?神社林を《潜在自然植生》の森へ大転換したのは、
明治神宮の森の造林がキッカケだったと説いています。

世界遺産沖ノ島の潜在自然植生

私は《潜在自然植生》のほぼ完成に近い姿を見せているのは明治神宮の森だと思っていましたが、
世界文化遺産にも登録された玄界灘に浮かぶ沖ノ島の森は、先の戦時の一時期を除いて
神事の他は人が入った形跡もなく、おそらく一千年以上は自然のままに置かれたのか、
今では神か魔物が潜んでいても不思議ではないほどの、明治神宮の比ではない圧倒的な印象を受ける
常緑広葉樹の植生が繁茂する森をみることができます。

常緑広葉樹林は植生の悪例でしょうか

近くにある大学はかつての里山の雑木林を多くキャンパスに抱え込んでおり、
今も里山の景観を保全する活動を続けています。
落葉広葉樹を主体にした人為的な植生の雑木林とこの地域の《潜在自然植生》である常緑広葉樹の関係を
考えてみました。

常緑広葉樹世界暗黒論の恐怖

タイトルには怖い単語を使ってしまいましたが、ちょっとしたブラックユーモアの《里山の自然》論です。

移動する自然植生

未完。例によって壮大なお題目をついつい思い浮かべてしまい、
何を書くつもりだったのか?次の瞬間には失念してしまったという代物。

全国都市緑化よこはまフェアと防災・環境保全林

防災林、環境保全林にはどんな植生が有効なのか?
防災の歴史を紐解きながら、実際の事例の数々を宮脇昭さんの著書から紹介しました。

野生動物とたたかう農林業

以前は存在したという森の野生動物と人間界を隔てる里山の雑木林という境界帯。
この境界が機能不全に陥ったため、野生動物による被害が全国の農林業で拡大しているといいます。
どんな対策があるのでしょうか。

宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》を読む 03
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》を読む 02
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》1976

時代は1970年代に遡る頃、神奈川県教育委員会から世に出された、
今となっては幻の名著でもある『神奈川県の潜在自然植生』を手に入れることができ、
無謀にもその解説を試んでみようとしたもの。恐れた通り、たった3回で未完のまま中断。

北海道の《潜在自然植生》=落葉広葉樹の場合

関東地方の標高800m以下の地域では、常緑広葉樹が《潜在自然植生》となるのですが、
寒冷の北海道へと進むとこの地方の《潜在自然植生》は平野部はブナクラス域(落葉広葉樹林帯)、
高地になるとコケモモ—トウヒクラス域(亜高山針葉樹林帯)に移行するそうです。
北海道で《ふるさとの森づくり》を進めようとしたひとりの動物生態学者の独白を綴った本
『森林と人間—ある都市近郊林の物語』(石城謙吉著  岩波新書  2008年)の紹介。

森を観る人達について行く

かつての植栽手法を採用し、植樹した神奈川県内の森づくりの現場を観て歩くバスツアーに参加。
いずれも植樹から10年ほどの年月が経っており、森の基本的はカタチが現れようとしていました。

ふるさとの森と育樹の親密な関係

日本の森のその多くを占める人工林や雑木林は、近ごろ保全管理が十分でないために、森の荒廃が著しいようです。
その影響が目に見えて拡がりつつあることは、この備忘録でも触れていますが、
同時に、この課題を解決する手法の一つとして《潜在自然植生》の森づくりを提案しています。
そこで、実際のこの森づくりの植樹やその後の手入れ(育樹)の現場をレポートしました。

クラナッハの樹木

ある画家の展示会を観に美術館に行った時のこと。
最近、わたしの目は自然とそこに描かれている森や樹木、緑の方に行ってしまうようです。
そして、この樹は常緑だろうか、それとも落葉?とその場で考え込んでしまう訳ですが、
もちろん、分かるはずはありません。
そんな具合で、万物を《潜在自然植生》の側面から見るようになった
困ったクセをここでは吐露しています。

《潜在自然植生》を語る言葉たち

一般に《潜在自然植生》というカタ苦しい表現は、実際の現場では使われることは少なくて、
ふるさとの森とか鎮守の森、千年の森などなど、いろんな言葉で代替されているようです。

ふるさとの森づくり専門家研修に参加する
ふるさとの森づくり専門家研修に参加する2
ふるさとの森づくり専門家研修に参加する3

npo法人国際ふるさとの森づくり協会(renafo)が主催する《ふるさとの森づくり専門家研修》という
《潜在自然植生》についての講座&現場実習に参加した時のレポート。
この研修会は毎年行われており、無事研修を終了すると《植生工学士》というこのnpo独自の資格を
ゲットするとこができ、人生にもう一枚の名刺を加えることもできます。

潜在自然植生とランドスケープ管理

森の景観は多種多彩であり、そのカタチも多様であればあるほど、森は総体として豊かになるといいます。
他方、ヒトの生活や文化にとっては、森の見た目や実益という側面も大切な要素です。
ヒトと森の景観という視点から《潜在自然植生》について少し考えてみました。

森林・林業白書と百年の計

林野庁の《森林・林業白書》を起点に、国や自治体の森林政策について論じようとする、
その意欲だけは評価できる未完の備忘録。