潜在自然植生の森フォトグラフィ

先日の備忘録《宮脇理論批判に耳を傾けてみる》で、宮脇さんの提唱する森の、生育途上にある景観について「みすぼらしいだけの、タダの林である」とか「森になるまで20年は、かかり過ぎ」などの批判があることを紹介しました。

この他にも、潜在自然植生についての批判がネット上には散見されますが、批判者の多くは日本の林業再生を願う人達や里山林なども含めて樹木それぞれを大切に思う人など、人工林や二次林に対する感覚が、1995年1月17日阪神淡路大震災以降とりわけ311を経験してからは、もっぱら防災林としての機能から樹木を見る傾向が強くなった宮脇さんのそれとはちょっと違った立場の人達のように思えます。しかし、宮脇さんのあるシンポジウムでの発言のように「緑に対しては十人十色、百人百色」ですから、いろんな声には耳を傾けながら、お互いに認め合う寛容が肝要ですね。

今日の備忘録は、宮脇さんの森ははたして「みすぼらしい」ほど美観も何もないのか?これまで宮脇さんが手掛けて来た森つくりの写真を彼の著作から、いくつかをピックアップし並べてみましたので、ご覧になってください。題して潜在自然植生の森フォトグラフィ

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1982年
奈良県橿原市バイパス沿いに15,000本の幼樹が地元の小中学生の手によって植樹された。

 

 


10年経つと、バイパス沿いの緑は、環境保全と災害防止のための立派な森に成長していた。今はさらに繁っている。
(写真は『木を植えよ!』宮脇昭著 新潮選書p151より)

 

 

 

 

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1978年広島市美鈴が丘の市道111号線が通るトンネルの花崗岩切土斜面に植樹(右)26年後には、立派な保全林となっている(左)。
(写真は『木を植えよ!』宮脇昭著 新潮選書p150より)

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