一本の植樹が水源林をつくる

水源林
先日の備忘録《樹を植える!PRポスターを考える》のなかで最後に加えたのが、このポスターで一番伝えたかったこと=植樹で得られる3つの顧客メリットを簡潔に表現しようとした図表ですが、これが実は完成度からすると、よくありませんでした。

多くの人が一本の植樹をすると、そこにやがて森ができ、酸素を作り、海には豊富なミネラル分を含んだ水を供給してくれます。そして何よりもヒトにとって有り難いのは、肥沃な土壌を地上に生み出すと共に、雨水を貯める巨大な貯水池となり、洪水や土壌の流出を防ぐことと安定した水量を外部に放出することを同時に叶えてくれる森の機能です。

空地海Sこれを左の図のように「空に酸素を送る」や「海を豊かにする」に続けて「土を肥沃にする」としたのですが、この「土を肥沃にする」だけでは伝えたい機能のほんの一部のことしか訴求できていません。

先日(mar30,2015)の《森の力と顧客メリット》という、これだけでは何を言いたいのやらさっぱりわからないタイトルの備忘録で、森はヒトの生存と持続にとって欠くことのできない土地と海と大気に関わるとても有り難い存在=生命の源であるといっても過言ではない!としてまとめたのが以下のコンセプトコピー三行です。

森は、肥沃な土と安定した水を供給し、人の生活を潤してくれる。
森は、豊かな海を作り、人の生活に寄与してくれる。
そして森は、人の生存に不可欠な大気を生み出してくれる。

このコンセプトをPRポスター用のキャッチフレーズとして広告コピーとして考えたのが、下図。

poster1

ここで、顧客メリットを訴求しようと試みてはいるのですが、この三行のキャッチコピー

一本の植樹が
数百年の間
空・地・海を育む。

を受けてくれる具体的なメリットを表現するサブコピーも欲しくなってきます。そこで考えたのが、冒頭付近にある《一本の植樹ができること》のサークル図ですが、これをバージョンアップしてみました。これだと、キャッチコピーの《空・地・海》にそれぞれ対応して、伝えたいことの概要、とりわけ《地》のパートもしっかりと表現できているように思えます。

空地海2
実際のところ、丹沢の森は水源を作る水源林としての役割が大きく、丹沢山地を主な流域とする相模川と酒匂(sakawa)川で神奈川県民が使う上水の90%をまかなっていると言われています。

ということで、次は丹沢の水源林の現状と課題について調べてみます。

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