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人工林を照葉樹林に復元する
丹沢の森をビジネスで再生するためには、第一に植樹とその後の管理のための一連の作業、第二番目に植樹のために森の環境を整えておくための作業、この二つに大別されるようです。この考えを「メモ書き」したときの画像を載せたことがあります。 《植樹事業... -
丹沢の病い4/10=森林の乾燥化
【】 《丹沢の病い》シリーズ第四回目は《丹沢の病い4/10=森林の乾燥化》について。丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)には丹沢の森の乾燥化の兆候が、懸垂性植物や高湿環境で生育する植物の顕著な減少として現れていると指摘しています。 上記報告書... -
植樹後の手入れは3年まで(森の作り方04)
『木を植えよ!』(宮脇昭著 新潮選書 2006)を教科書に、森を作る学習シリーズの第4回目は《植樹後の手入れ》について。 芝生や街路樹、公園の林などを見ていると、ヒトが植えたものは植えた後の管理とその費用も大変なようです。例えば東京近郊の市所有... -
参考にしたい森の植樹事例
私は『木を植えよ!』の著者である宮脇昭さんの、隠れ生徒を自称できるようになるために、今は一心不乱に?勉強中なのですが、さっそく大きな疑問が一つ出てきました。それは、マツ、スギ、ヒノキなどの針葉樹からなる人工林が駆逐され、丹沢の森が潜在自... -
丹沢の病い3/10=土壌動物の衰退
【】 丹沢の森を再生するために、まず森の現況を知ることから始めようとする試み《丹沢の病い》シリーズ第三回目は《丹沢の病い3/10=土壌動物の衰退》について。前回と同様に丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)に沿って整理してみました。 森の土中で... -
常緑広葉樹は紅葉しない?(森の作り方03)
宮脇昭さんの『木を植えよ!』(新潮選書2006)を教科書にして進める《森の作り方》シリーズの、今回は第三回《幼苗の植え方》です。ところで、ここで イメージする樹種は丹沢山系の中域700〜800m以下分布する常緑広葉樹林(ヤブコウジースダジイ群集)に... -
植樹事業は丹沢住民の手で
丹沢の森をビジネスで再生するという夢の独白シリーズの第2回《森のビジネス発展系》で、植樹事業を丹沢だけ(第1ステージ)でなく、将来的には都市部にも事業領域を広げ、あわよくば全国で「森をつくる」事業(第2ステージ)を展開するアイデアを、私... -
丹沢の病い2/10=林床植生の退行
【】 《丹沢の病い1/10=森林の枯死》に続く第二回目は《丹沢の病い2/10=森林植生の退行》について。前回と同様に丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)の報告に沿って、森林植生の退行の問題とその解決策について取り上げてみます。なお報告書が発表され... -
ドングリという木はありません(森の作り方02)
森の作りかたの第一回《潜在自然植生》の続編です。今回は「森のつくり方 その2 樹苗のつくり方」。いつものように、私の教科書=宮脇昭さんの『木を植えよ!』(新潮選書 2006年)に沿って話を進めることにします。 前回、森をつくるための《潜在自然... -
森のビジネス発展系
私の教科書『木を植えよ!』(宮脇昭著 新潮選書 2006年)を読み進めると、丹沢の事業を目指す者としては特に興味深いことが2つ書かれています。 その注目すべきは第一に、山間部に限らず日本のどこでも木を植えて森を作ることを呼びかけていることです...