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森の再来
丹沢の病い8/10=水質の汚染
【】 丹沢の病いシリーズの8回目ですが、今回は個人的にも関心が高い《丹沢の水》について。 随分前のことですが、富士山の伏流水に大腸菌が含まれていることがニュースに取り上げられたことがあります。それまでは、富士山の湧き水は300年ほど昔に降った... -
森の再来
丹沢の病い7/10=生物相の人為的な撹乱
【】 丹沢の病いシリーズの7回目は丹沢の様々な箇所で露呈するようになった「生物相の人為的な攪乱」について。丹沢大山山系に分布する生物相がヒトの介入によって乱されているという現状を丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)では次のように言っていま... -
森の景観
森の眺め—峠をガイドするTV番組がある
毎週日曜の夜、5分間のTV番組『峠[TOUGE]』を見るのが楽しみの一つになっています。スポーツカーtoyota86のプロモーションのための番組で、このスポーツカーの赤い、なめらかな車体が毎週、日本全国の峠道をドライブする風景を撮ったものです。とりわけ... -
森の商標
エコロジカル・デザイン(序2)
丹沢での植樹事業を進めるための見取り図を作る《エコロジカル・デザイン》の今日は二回目です。 前回に続き、事業をスタートする場合の作業スケジュールを作ってみました。 2.植樹事業スケジュール 上図は樹種の選定から植樹までの作業進行表ですが、樹種... -
森の再来
丹沢の病い6/10=大型動物個体群の孤立
【】 丹沢大山山系に生息する大型動物は丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)によると、これまで幾度となくその深刻な影響を取り上げてきたニホンジカの他にも、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、 イノシシなどが知られています。それも丹沢の全域に分布し... -
森の発見
ポット苗ができるまで(森の作り方06)
《森の作り方》シリーズではたびたび《ポット苗》について、潜在自然植生の森を作る上での重要なキーワードの一つであることを宮脇昭さんの本をそのまま 代弁するようにして触れてきましたが、今日はもう一度ポット苗にフォーカスし、ポット苗の達人になる... -
森の商標
エコロジカル・デザイン(序)
今日のタイトルに使ったエコロジカル(ecological:生態学的)という言葉は、かなり狭い意味で、つまり「潜在自然植生という生態学的な脚本にしたがって、それぞれの地域に適した樹種の選択を間違わずに本気で進めれば、森づくりは必ず成功する」(宮脇昭... -
森の商標
丹沢のシカの皮革でファッション界と連携する
写真は左:限定レザーブルゾン(¥194,400)・まん中:レザーブルゾン(¥108,000)・右:レザージャケット(¥162,000) 冒頭の上質なイメージのするレザーブルゾン&ジャケットの写真はイギリスのデザイナー《PAUL SMITH COLLECTION》のウェブサイトからの... -
森の再来
丹沢の病い5/10=シカの食害
【】 丹沢の森のシカによる被害については、これまでも《丹沢の病い》シリーズのなかでことあるごとに触れてきました。森の植生劣化の原因の多くがシカにあると思われるからです。実際、丹沢の森の関係者はいうまでもなく、この地域の農業関係者の... -
森の発見
混植&密植(森の作り方05)
これまで宮脇昭さんの『木を植えよ!』(新潮選書 2006年)を教科書にして《森の作り方》をシリーズで学習してきました。なにしろ、ついこの前までは植生についてはまったくの素人でしかなく、山の緑に触れては「マイナスオゾンが心地いい」などと、この...