2014年– date –
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森の商標
森林整備事業を貨幣価値に換算する(1/2)
富山和子さんの『水と緑と土』(中公新書 2010年改版)は丹沢の森を知ろうとする時の私にはなくてはならない教科書の一册ですが、今、私がやろうとしていることが実に皮相的で取るに足らないことであるかを思い知らされるほどに、この『水と緑と土』の語... -
森の景観
蔵王の針葉樹の異変について
先日の備忘録《宮脇さんが動いた》の場合もそうでしたが、今日も半分雑誌をパラパラとめくりながら、残りの半分はTVに眼を向けていると、冬の蔵王山系観光の目玉「樹氷」になる針葉樹アオモリトドマツの葉が広範囲に枯れてしまい、このままだとスノウモン... -
森の商標
森づくり事業(広島県の場合・2)
県や市町村など地方自治体が行う森の再生事業のコストパフォーマンスを知ることで、私が考える丹沢の植樹ビジネスを補強したいと思って書き始めた《森づくり事業(広島県の場合)》の二回目。今日の備忘録は、総事業のなかでも特に、針広混合林のための《... -
森の商標
森づくり事業(広島県の場合・1)
近頃、県など全国の地方自治体で進められている「森づくり事業」とは一体どういう性格のどういう内容のものなのでしょうか。丹沢の森をビジネス的な手法で再生を図ろうとする私にとって、地方の自治体が実施している「森づくり事業」の予算とその中身は大... -
森の再来
人工林→広葉樹林への誘導方法
2014年9月3日の備忘録《人工林を照葉樹林に復元する》のなかで、一つの事例として宮崎県の「綾の照葉樹林プロジェクト」を紹介しました。このプロジェクトが照葉樹林の復元を目指して採用する手法にも触れていますが、それは主に人工林を間伐し、その空間... -
森の発見
災害に強い常緑広葉樹
私は、2014年11月26日の備忘録《鎮守の森がなくなる前に、対策を考える》のなかで、宮脇昭さんが大震災に襲われた被災現場を訪れ、著作のなかでその時の状況について書かれている「その一つ一つの記述は感動的ですらあります」と口走ってしまいました。そ... -
森の景観
鎮守の森がなくなる前に、対策を考える
つい先日《神奈川に残る鎮守の森》について5回シリーズで今も潜在自然植生の多層群落の森が残っている神奈川県の社寺を紹介したばかりですが、今日の日経ビジネスonline版の記事のなかに「このままでは10年後、 日本の寺や神社が半減する」との一行を見つ... -
森の発見
宮脇さんが動いた
きのう(2014年11月23日)の昼過ぎ、TVの前に座って読むとはなしに新聞に目を通していたら、TVから「植生の権威である横浜国立大学の名誉教授=宮脇昭さんの・・・」などというナレータの声が突然聞こえてきました。「えっ?!」と驚いて慌てて新聞からTV... -
森の再来
高丸山千年の森の試み(4)
《徳島県高丸山千年の試み(4)》に続いて四回目は、この植樹プロジェクトのなかでも最も大切な作業の一つである植栽密度を《宮脇式昆植・密植モデル》と比較しながら考えてみたいと思います。 3.植栽密度について 徳島県高丸山の植栽プロジェクトのpdf資... -
森の再来
高丸山千年の森の試み(3)
また今度も一回で終わるはずのものが、私の怠惰と無努力のためにダラダラと続いています。この稿全体が私の単なる忘備録とはいえ、私が勝手に机上にのせてしまった多くのウェブサイトには失礼にならないよう、しっかりしないといけませぬ。 3.神戸の六甲...