2017年– date –
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森の発見
常緑広葉樹世界暗黒論の恐怖
最近、植生について二つの興味深い体験をして来ました。いずれも雑木林や里山で主役になる夏季(落葉)広葉樹と、関東地方以西の低地ではその土地本来の植生でもある常緑広葉樹とに関わるものです。 一つ目は、関東学院大学×横浜ウォーカー特別公開講座『... -
森の発見
移動する自然植生
ヒトの手により混植・密植の宮脇方式で作り育てられた《潜在自然植生》の森は、一旦その林相が形作られ、森の様相を自ら現出するようになると、余程の天変地異に会わない限り、それは半永久的に盛徳な姿を持続できると宮脇昭さんは言われています。 では、... -
森の発見
全国都市緑化よこはまフェアと防災・環境保全林
《歴史と未来の横浜・花と緑の物語》をテーマに 美しい花と緑豊かなまち横浜の実現。 上の2行のフレーズを開催理念として掲げて《第33回全国都市緑化よこはまフェア(ガーデンネックレスよこはま2017)》がもうすぐ3/25から6/4までのおよそ70日間、長期に... -
森の再来
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》を読む04
今年の正月に運よく手に入れることができた、40年ほど前の1976年神奈川県刊行の《神奈川県の潜在自然植生》(非売品)を長期シリーズで紹介しています。前回はこの植生の基本的な概念について、その詳細を見てきましたが、今回はいよいよ神奈川県の具体的... -
森の発見
野生動物とたたかう農林業
先日の朝日新聞電子版に興味深い記事を見つけました。タイトルは『(ニッポンの課題)野生動物とのたたかい』というものです。日本の農林業に及ぼすシカやイノシシなど野生動物による被害を嘆いた記事で、金額に換算するとその被害額は、年間200億円にもな... -
森の発見
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》を読む03
自然植生 vs 現存植生 第 I 章は植生の概念、特に1970年代当時としては新しい概念だった《潜在自然植生》の意義と位置付けについて詳細が語られています。 まず、最初に生物共同体の植物的部分である植生は、まだ人間の干渉が加わっていない《自然景... -
森の再来
畑を自然に還すという試み
場所は、埼玉県秩父市吉田太田部楢尾の地名を持つ山奥の村。そこで、これまで耕してきた山の斜面に作った段々畑を一つ一つ閉じて替わりに花木の苗木を植え育てながら、自分たちの畑を森に、自然に還してあげようとしている年老いた夫婦を撮ったtv番組を見... -
森の発見
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》を読む02
《神奈川県の潜在自然植生》は、7つの章とその前後に《はじめに》および《おわりに》の2つの文章から構成されています。これから、私はこの本に書かれている個々の内容を紹介してみるつもりですが、同時に宮脇昭さんたちがこの本に込められた思いをもくみ... -
森の再来
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》を読む01
宮脇昭さん編纂による神奈川県の植生の詳細を記録した幻の?貴重な名著《神奈川県の潜在自然植生》が世に出たのは、今からちょうど40年前の1976年のことですが、宮脇さんが県下の植生調査に動き始めたのが、更に時を遡っての1968年、今から半世紀ほど前に... -
森の発見
宮脇昭編著《神奈川県の潜在自然植生》1976
この数年の間、手に入れることはなかば諦めかけていた、かつて宮脇昭さんが編纂された幻の名著《神奈川県の潜在自然植生》(1976年 神奈川県教育委員会刊 非売品)を新年早々古書店で見つけてきました。なにぶん、今から40年ほど昔に印刷され、製本された...
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