森の再来– category –
-
丹沢備忘録2014
《備忘》とは、忘れたときのためにあらかじめ用意しておくことであり、備忘録とは、そのためのノートの類いであるという意味において、《丹沢備忘録》とは、これから年甲斐もなく丹沢の森のことを勉強してみようとしている私にとってピッタリのタイトルだ... -
宮脇理論批判に耳を傾けてみる(1/2)
2014年12月18日の《宮脇昭さんと緑の防潮堤》で、宮脇さんが主催するグループが植樹した常緑広葉樹の苗木の半数ほどが枯れてしまう被害にあってしまい、海岸林の樹種について再検討されるまでになったと、ネット上に置かれている過去記事を元にその間の詳... -
森林整備事業を貨幣価値に換算する(2/2)
広島県の《森づくり事業》では、事業検証の試みの一つとして森林整備事業の効果を貨幣価値に換算し、ウェブサイトで《「ひろしまの森づくり事業」の評価結果について》と題して公表しています。そこで当備忘録では、その詳細を先日の《森林整備事業を貨幣... -
人工林→広葉樹林への誘導方法
2014年9月3日の備忘録《人工林を照葉樹林に復元する》のなかで、一つの事例として宮崎県の「綾の照葉樹林プロジェクト」を紹介しました。このプロジェクトが照葉樹林の復元を目指して採用する手法にも触れていますが、それは主に人工林を間伐し、その空間... -
高丸山千年の森の試み(4)
《徳島県高丸山千年の試み(4)》に続いて四回目は、この植樹プロジェクトのなかでも最も大切な作業の一つである植栽密度を《宮脇式昆植・密植モデル》と比較しながら考えてみたいと思います。 3.植栽密度について 徳島県高丸山の植栽プロジェクトのpdf資... -
高丸山千年の森の試み(3)
また今度も一回で終わるはずのものが、私の怠惰と無努力のためにダラダラと続いています。この稿全体が私の単なる忘備録とはいえ、私が勝手に机上にのせてしまった多くのウェブサイトには失礼にならないよう、しっかりしないといけませぬ。 3.神戸の六甲... -
高丸山千年の森の試み(2)
《徳島県高丸山千年の試み(1)》の続編である二回目は、ここでの植樹プロジェクトについて、 選定された23の植栽樹種を高木—亜高木—低木—草本の多層群落として捉えてみる。 これらの多層群落を、潜在自然植生の群集・群落へ置き換えてみる。 これらの樹種... -
高丸山千年の森の試み(1)
2014年11月14日の備忘録《発見!ナイスなウェブサイト》で紹介させていただいた徳島県立高丸山千年の森プロジェクトは「森に親しみ、森に学び、森を育てる」コンセプトにした森づくりのための活動を広く徳島の皆様にPRするためのものですが、私にとって大... -
人工林を伐採する費用を調べてみる
◎《人工林の伐採後は潜在自然植生を植える》の続きです。 ここではスギ・ヒノキなど針葉樹の伐採コストを調べてみることにします。丹沢を「本物の森」にするには、人工林を伐採し、潜在自然植生の樹種を植え替える作業がどうしても必要になってくる場合が... -
人工林の伐採後は潜在自然植生を植える
◎《人工林から潜在自然植生の森へ》の続編です。本来は一回でまとめて書くべきものを私の怠慢のために複数回に分けるハメになってしまいました。 人工林の放置による弊害を指摘し、その深刻さを訴えることは簡単ですが、ではこの問題を解決に向かわせる糸...