森の再来– category –
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森の再来
人工林から潜在自然植生の森へ
丹沢山塊の麓にあり、りっぱな自然植生を持っている5つの社寺林のことを調べてみると、特に標高800m以下の丹沢山塊に残存するヤブツバキクラスの《ヤブコウジ—スダジイ群集》などの常緑広葉樹林が社寺内ではしっかりと分布・保存されているのがわかります... -
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丹沢に点在する地名の魅力
丹沢の地図を眺めていると、私の語彙力ではとても読めそうにもない地名とか、その由来を知りたくなるような漢字が、実は続々と出て来ます。きちんと調べるには『日本地名語源辞典』などに頼るのが一番ですが、最近はgoogleなどでも簡単にひも解くこともで... -
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丹沢の病い10/10=人の立ち入りの影響
【】 丹沢の病いシリーズの最終回は、これは永遠の課題とも言えそうな《人の立ち入りの影響》について。サブタイトルは「登山道の損傷、不法投棄、禁止区域への侵入」。 森は決してヒトのためにあるのではない!にもかかわらず、ヒトの一方的で傲慢な求愛... -
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丹沢の病い9/10=河川工事の影響による水生生物層の衰退
河川工事が水生生物に及ぼす影響について(当然の指摘として)、丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)では次のように言っています。 堰堤の建設, 沢を横切る林道の建設の影響で、 沢水を泥が濁すことがあり、 カジカガエルなどの卵や幼生の死滅の原因と... -
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丹沢の病い8/10=水質の汚染
【】 丹沢の病いシリーズの8回目ですが、今回は個人的にも関心が高い《丹沢の水》について。 随分前のことですが、富士山の伏流水に大腸菌が含まれていることがニュースに取り上げられたことがあります。それまでは、富士山の湧き水は300年ほど昔に降った... -
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丹沢の病い7/10=生物相の人為的な撹乱
【】 丹沢の病いシリーズの7回目は丹沢の様々な箇所で露呈するようになった「生物相の人為的な攪乱」について。丹沢大山山系に分布する生物相がヒトの介入によって乱されているという現状を丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)では次のように言っていま... -
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丹沢の病い6/10=大型動物個体群の孤立
【】 丹沢大山山系に生息する大型動物は丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)によると、これまで幾度となくその深刻な影響を取り上げてきたニホンジカの他にも、ツキノワグマ、ニホンカモシカ、 イノシシなどが知られています。それも丹沢の全域に分布し... -
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丹沢の病い5/10=シカの食害
【】 丹沢の森のシカによる被害については、これまでも《丹沢の病い》シリーズのなかでことあるごとに触れてきました。森の植生劣化の原因の多くがシカにあると思われるからです。実際、丹沢の森の関係者はいうまでもなく、この地域の農業関係者の... -
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丹沢の病い4/10=森林の乾燥化
【】 《丹沢の病い》シリーズ第四回目は《丹沢の病い4/10=森林の乾燥化》について。丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)には丹沢の森の乾燥化の兆候が、懸垂性植物や高湿環境で生育する植物の顕著な減少として現れていると指摘しています。 上記報告書... -
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丹沢の病い3/10=土壌動物の衰退
【】 丹沢の森を再生するために、まず森の現況を知ることから始めようとする試み《丹沢の病い》シリーズ第三回目は《丹沢の病い3/10=土壌動物の衰退》について。前回と同様に丹沢大山総合調査学術報告書(2007年)に沿って整理してみました。 森の土中で...