森の商標– category –
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植樹事業とカーボンオフセット
前回の備忘録《植樹が生み出す公益額を算出する》では、宮脇昭さんが提唱する潜在自然植生という概念による植樹事業はやがて森を育て、その森本来の事業利益に加え、それが二次的に生み出す社会的な公益について(まだ最後まで展開できず未完のままなので... -
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植樹が生み出す公益額を算出する
ビジネス的な手法で植樹事業を行う場合、その事業収益とは別に、植樹それ自体がもたらす公益的な便益が考えられます。例えば、植えた樹木が生長し森となり、それらの木々が光合成により二酸化炭素を固定し、酸素を生み出すことも公益的な便益効果の一つに... -
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丹沢の樹木をめぐるこの一年間
今からちょうど一年前のaug06,2014にこの備忘録を始めて、今日で心ならずも二年目へと入ることになります。これには「何の進展もないままに!」という強調符がついた留保の但し書きが必要ですが、とにかく時間だけが過ぎてしまい、そういうことになった次... -
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ポット苗から育てる森、百年後の姿6
シリーズ《ポット苗から育てる森、百年後の姿》の4〜5では、近くにある宮脇方式の植栽事例を紹介しましたが、これらは共に横幅がわずか5〜8mほどの大学や施設の環境保全林でした。この二つの環境保全林の場合は、宮脇さんの持論である「幅が1mでもあれば、... -
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ポット苗から育てる森、百年後の姿5
前回に続き、自然遷移に比べ短い時間で潜在自然植生の森をつくる宮脇方式による植栽の事例を紹介します。(と、いっても実は今年の1月の備忘録にも使った原稿ですが、今回は視点を新たに対象に猛迫してみるつもりです) 事例2:横浜市北部第二水再生センタ... -
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ポット苗から育てる森、百年後の姿4
シリーズ《ポット苗から育てる森、百年後の姿》の4回目は宮脇方式の植栽密度について考えてみましょう。宮脇方式の植樹の最大の特長は何といっても《混植・密植》にあります。 上の図の左が《混植・密植》の植樹模式図。1㎡にそれぞれ種類の違う3本の苗木... -
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ポット苗から育てる森、百年後の姿3
前回の《ポット苗から育てる森、百年後の姿2》に引き続き、神宮の森と宮脇式植樹法による森との作り方の比較を進めます。前回は「宮脇方式による植樹から10年後、20〜30年後そして50年後の途中の植栽の様子を確認したくなります」という文章で終わっている... -
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ポット苗から育てる森、百年後の姿2
植樹から100年後の現在、見事に常緑広葉樹の森に仕上がった明治神宮の森を目標にしながら、丹沢にも同じような森を作ることを夢想する時、いま現にある神宮の森とこれから作ろうとする宮脇昭さんが提唱する手法で作る丹沢の森との比較検討を、いろんな観点... -
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ポット苗から育てる森、百年後の姿1
前回の備忘録はnhktv番組《明治神宮 不思議の森―100年の大実験》を紹介しながら、森の深化のプロセスをたどってみました。それは、かつて関東地方の平地に拡がっていたであろう常緑広葉樹を主木とする太古の森を現代に再現してみるという壮大な実験でもあ... -
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水源林の防災機能
『丹沢の自然再生』によると、初編の《第1編 水源林の再生》のなかで、森林は水源涵養機能や快適な環境を形成する機能などを持っているが、同時に森林はまた土砂移動にかかわる災害を防止・軽減する機能=国土保全という大事な機能もあるとして次のように...